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掃除の前に汚さない:「換気」が重要!


水回りにつきまとう「カビ」の悩み

台所、洗面所、トイレ、そしてなによりお風呂場の汚れでもっとも落としにくいのが「カビ」の汚れ。台所の油汚れなどは油を使わなければつかないものですが、カビは湿気のある場所であればどこでも生えてしまいます。むしろ普段使わない(=こまめに掃除をしない)場所にこそカビは生えやすく、それだけに「気づいたらカビで真っ黒」といった自体に陥りやすいのです。
カビが生えてしまうのは、ある程度はしかたないこと。こまめなカビ取り掃除をおこなっていれば、汚れがひどくなる前に落とすこともできます。でもその前に、そもそもカビを生やさないための予防法を覚えておきましょう。ちょっとした努力で、カビの発生を食い止めることもできるのです。

カビ発生の三要素、栄養・温度・湿度

カビが発生するには、「栄養」「温度」「湿度」の三要素が重要です。みっつの要素が揃った場所であれば、カビはどこにでも生えてしまいます。
「栄養」とは、カビにとっての栄養、こちらから見れば「汚れのもと」のことです。ホコリ、手あかなどの皮脂汚れ、食べ物カスや油汚れ、石けんカス、湯あか、落ちた髪の毛、トイレであれば排泄物の残り。すべての汚れは、カビにとっての栄養であり、不衛生な環境では瞬く間にカビが繁殖してしまいます。
次に「温度」ですが、カビが繁殖しやすい温度は20度から30度。夏場であれば常にカビが生えやすい環境となりますし、冬場でも暖房器具を使用すれば20度前後まで室温は上がります。またお風呂場であれば、使用後がもっともカビに適した温度になっていることでしょう。
最後に「湿度」ですが、カビが生えやすい湿度は70%前後です。梅雨から夏場であれば常にこの程度の湿度となりますし、それ以外の季節でも水回りは湿度が高くなりがちです。また、使用直後のお風呂場などは、湿度が非常に高くなっています。トイレも便器には常に水が溜まっていますし、狭い個室なので換気が不十分であれば湿度も高くなりやすいでしょう。
以上のように、カビが発生する三要素を、季節に関係なく満たしやすいのが「お風呂場」です。お風呂を使用した直後は、石けんカスや湯あかが大量についている状態で、温度も湿度も高くなるため、もっともカビが生えやすい状態となるのです。
そこで、カビを生やさないための一工夫が必要となります。お風呂を使用したあとは、スポンジで軽く浴槽をこすり、お湯ではなく水で洗い流すと効果的です。完璧に汚れを落とすまでにはいたらないものの、ついてすぐの汚れであれば水洗いでも大部分が落とせますし、水で流すことで温度を下げることが可能です。また換気扇をしっかりと回せば、湿度も下げることができるため、カビが発生しにくくなるのです。
使用直後のかんたんな掃除の他に、しっかりとした掃除も必要ですが、それは使用直後でなくとも問題ありません。

充分な換気がカビ発生を防ぐ!

三要素のうち、もっともコントロールしやすいのは「湿度」です。みっつの要素を満たせばカビは生えてしまいますが、逆に三要素のうちどれかをカバーできれば、カビは発生しないのです。
湿度のコントロールは、こまめな換気でOKです。お風呂場であれば、使用中だけでなく使用後も長時間換気扇を回しておく。また可能であれば窓を開けてしまうのもいいでしょう。台所やトイレも同様で、こまめに換気扇を回しておけば、湿度を低く保つことは可能です。
室内であれば、湿気が溜まりやすい押し入れの中などに乾燥剤を入れておくことで、湿度の高まりを防げます。また定期的に押し入れの扉を開け放しての換気も効果的です。
梅雨時や真夏はどうしても湿度が高くなってしまいますが、それ以外の季節であれば、カビが生えない湿度をキープすることは十分に可能なのです。夏場に関しては、他の季節よりも念入りなカビ対策(こまめな掃除)をすることで、発生を抑えていきましょう。


 

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