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リビング、和室&洋室の掃除テクニック

和室:畳ならではの掃除機利用法


畳の掃除機がけはフチを重点的に

マンション、アパートであれば和室のない部屋が大半でしょうが、一戸建てであれば和室がない家庭はほぼないでしょう。畳、障子、ふすまなど水に弱い素材が多い和室の清掃方法は、洋室の掃除と異なってきます。
畳のお掃除は、水拭きすると変色、けば立ち、腐食などの原因となってしまいます。水分は畳の天敵、掃除機がけでの清掃が基本となります。注意したいのは、畳の目にそって掃除機をかけるということ。畳は縦横交互に並んで敷き詰められているため、1枚ごとに掃除機をかける向きを変える必要があります。また、とくにホコリが溜まりやすいのがフチの部分です。畳同士のすきまが溝状となり、フチとフチの間にホコリがどんどん落ち込んでいってしまうため、ただ掃除機をかけるだけではなく、ほうきやはけでホコリをかき出すなどの工夫が必要です。
リビングが和室の場合は、食事時に食べ物をこぼしてしまったりと、掃除機だけでは取りきれない汚れがつきやすくなります。畳に染みこんでしまうような汚れがついた場合には、固絞りした雑巾での水拭きをしましょう。あまり水分が多い場合は、染みをつけてしまい、かえって汚れてしまうこともあります。また、雑巾をかける場合も畳の目に沿って拭いていきましょう。目に逆らってこすってしまうと、けば立ちの原因となります。

ふすま、障子は桟&敷居のホコリに注意

素材が紙なだけに、ふすま、障子も水拭きはNG。障子などは桟の部分を水拭きしても、障子自体が塗れて破れてしまうなどのトラブルが発生してしまいます。ふすま、障子の汚れはほぼホコリのみなので、ほうきやはけでホコリを払い落とし、その後床を掃除機がけするだけで十分です。ふすまに関しては、頻繁に開け閉めする場合は枠の取っ手部分に手あかが溜まりがちです。枠の部分には水に強い塗料やニスなどが塗ってあるため、水拭きしても問題ありません。手を触れる部分を固く絞った雑巾で水拭きしておきましょう。ただし、ふすま自体はやはり紙製で、濡らしてしまうと痛みやすくなりますし、湿ったまま放置するとカビが発生する原因にもなります。枠、取っ手部分のみを慎重に拭くようにしましょう。
ふすま、障子の掃除で気をつけたいのは、むしろ本体部分よりも床と接する「敷居」部分です。溝状になっているためホコリが溜まりやすく、またホコリが溜まった状態で開け閉めを繰り返すことで、ホコリが固まり黒ずみなどの原因となりやすい部分です。
掃除機をかける場合は、通常のノズルではなく、先端にブラシがついた小さめのノズルに取り替えて掃き掃除と吸い取り掃除を同時におこなうのが効果的です。ブラシつきのノズルがない場合は、ほうきなどでしっかりとホコリをかき出してから掃除機で吸い取りましょう。
敷居部分も木製で、水には弱めの部分です。やはり水拭きは控え、汚れが目立ってきた場合にのみ、よく絞った雑巾でサッと水拭きする程度に留めましょう。

水拭きする際は染みをつけないよう慎重に

和室のお掃除の難点は、とにかく水拭き、洗剤での拭き掃除ができないという点です。小さいお子さんがいる家庭などでは、食べ物やジュースをこぼしてしまうこともあるでしょうが、そうした場合でも洗剤を使った拭き掃除などはすることができません。掃除機やから拭きで取ることのできない汚れは、よく絞り、水気を極力減らした雑巾で丹念に拭き取っていくことしかできないのです。またあまり強くこすっても、畳を痛めてしまう原因になります。小さいお子さんがいる家庭では、畳に関しては掃除よりも「汚さないこと」に気を使い、表面にカーペットを敷いておくなどの予防が必要となるでしょう。
壁や柱も、和室の場合は水に弱い素材が多く、やはり拭き掃除は控えた方がいいでしょう。ニス塗りの柱などは水をはじくため、水拭きをすることは可能ですが、洗剤を使用するとニスを溶かし落としてしまう可能性もあります。木製の床もワックスがけがしてあるなら水拭きは可能ですが、そうでないならやはり水拭きは控えるべきでしょう。木は汚れが付きにくい素材なのでから拭きでも十分ですし、水分を含ませると染みができてしまうため、気を使ってお掃除しましょう。そうしても水拭きする必要がある場合は、最後にから拭きをして水分を即取り除くのが重要です。染みはついてしまうと落とすことができません。見た目も汚らしくなってしまうので、くれぐれも慎重にあつかいましょう。


 

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