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リビング掃除の基本:ホコリと手アカ対策を


ホコリをまき散らさないための「順番」とは

リビング掃除の基本といえば掃除機がけ、そう考えている人も多いでしょう。もちろん間違いではないのですが、掃除機のかけ方によっては、汚れを取りきれない不完全な掃除となってしまうこともあります。床一面に掃除機をかけて掃除はオシマイ、こんな考え方では、清潔な状態を保つのは難しいでしょう。
まず基本として、ホコリは「上から下へと落ちる」ものです。いきなり床に掃除機をかけても、その後に家具の拭き掃除などをおこなった場合に、落ちてきたホコリが溜まってしまうことになります。よって正解は「高い場所から掃除をしていく」こと。まずは蛍光灯などの照明器具、高い位置にある家具などの拭き掃除orホコリ払い。その後家具やテーブルなどの拭き掃除をおこない、最後に一番低い位置である床の掃除をおこなうのです。
続いて覚えておきたいのが「奥から手前」。これは掃除機をかける順番となります。部屋の手前方向から奥方向へと掃除機をかけていく場合、せっかく掃除した場所を踏みつけながら進んでいくことになり、足の裏についたホコリや汚れなどを残してしまいます。部屋の奥方向から手前方向へと掃除機をかければ、キレイにした場所を掃除中に汚してしまうことはなくなります。「奥から手前」の法則は、掃除機がけに限らず拭き掃除の場合でも同様です。
順番的には掃除機がけの前になりますが、こまめにおこないたいのが家具などの拭き掃除。テーブルは頻繁に掃除するでしょうが、意外と忘れがちなのがテレビ、リモコン類、家具の引き出し、ドアノブなどの「手を触れる部分」です。これらの部分は一見汚れていないように見えますが、手あか汚れがつきやすい部分なのです。固めに絞った雑巾で水拭きするだけでも、大部分の手あか汚れは落とすことができますが、汚れが溜まって固まった場合には、100倍程度に薄めたアルカリ性洗剤で擦ればOKです。

掃除機を効果的に使う方法をマスター

リビング掃除でもっとも活躍する道具が掃除機です。掃除機を効果的に使う方法をマスターすれば、掃除の効率や効果が一段アップします。続いては、掃除機がけの効果自体をアップさせる手順を覚えましょう。
掃除機の吸引力は、押しがけするよりも引きがけするときの方が強くなります。ノズル全体を床にしっかりと密着させ、押すのではなく引きながら掃除機をかけていきましょう。
床の種類によってノズル部分を取り替えるのも効果的です。一口に「床」といっても、フローリング、カーペット敷、畳では適したノズルが変わります。床の種類別にノズルがあるタイプの掃除機なら、場所に応じてノズルを変えての掃除をしましょう。またノズル交換ではなく、掃除機自体に「畳用」「カーペット用」などのスイッチがついているタイプのものも存在します。
続いて、掃除機がけ自体の方法ですが、基本は畳の目、フローリングの目に沿うようにかけていきます。目に逆らって掃除機をかけても、目に溜まったホコリをうまく吸い取ることができません。掃除機で吸い取る前に、ほうきなどでざっと掃き掃除をしておくことも、溜まったホコリをかき出して吸い取りやすくするため効果的です。

ペットを飼っている家庭は抜け毛&臭い対策を

犬、猫などのペットを室内で放し飼いにしている家庭であれば、抜け毛&臭い対策も必須です。とくに気をつけたいのがペットの抜け毛。カーペット敷のリビングであれば、床一面に抜け毛が付着していると考えましょう。
ペットの抜け毛はカーペットに絡まりやすく、普通に掃除機をかけただけでは取り去ることができません。そこでブラシ類で床全体をこすり、絡まった毛をかき出してから掃除機をかけてみましょう。また粘着性クリーナー(通称「コロコロ」などと呼ばれています)で毛を直接取り去ってしまうのも効果的ですが、このタイプのクリーナーは面積が小さいため、広めの床であれば全体に使用するのは大変です。部屋全体は極力掃除機でキレイにし、リビング中央(テーブルまわりなど)など生活の中心となる場所は粘着性クリーナーでさらに重点的に掃除するというような、両者の併用がおすすめです。
臭い対策は、ペットが床に粗相をした場合など、排泄物の嫌な臭いが残りがち。ペット用の消臭剤なども販売されていますが、意外な効果を発揮するのが「重曹」です。重曹はそれ自体が消臭効果を持っているため、ペットの小屋やゲージの内部に重曹を入れたカップを置いておく、粗相をされて臭いがついた場所に振りかけ、しばらく放置してから吸い取る、などの方法で消臭することが可能です。


 

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