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掃除をする前に知っておきたい基本テクニック

洗剤はたったの4種類でOK


場所ごとに洗剤を揃える必要はない!

ホームセンターのお掃除コーナーなどには、様々な種類の洗剤が売られています。台所用、浴槽用、トイレ用、家具用、住居用など、掃除する場所ごとに洗剤が用意されていることでしょう。几帳面な性格の人であれば、各種洗剤を一通り揃え、場所により使い分けていることでしょう。
しかし、完璧な掃除のためには各種洗剤が必要かといえば、実はそんなことはありません。それどころか、たった4種類の洗剤があれば、家中のすべての場所を掃除することが可能です。
家具用の洗剤でフローリングを掃除してもいいのか?浴槽用の洗剤でお風呂場の壁やタイル床を洗ってもいい?そんな悩みも、洗剤の基本となる「4種類」の用途さえ知っていれば無用となるのです。

揃えるべき4種類の洗剤とは?

たった4種類の洗剤があればOK、ではその4種類とはどんな洗剤なのでしょうか。そもそも洗剤は、洗剤自体の「濃さ」を表すph(ペーハー)の違いが重要です。洗剤の液体内のphが濃ければ酸性、薄ければアルカリ性の性質を持つようになり、そしてどの汚れにはどのくらいのphの洗剤が適しているのかで、洗剤の用途が決まるのです。
必要となる4種類の洗剤とは、以下の通りです。
塩素系洗剤(漂白剤)…phの濃いタイプが塩素系洗剤です。カビや水あかなどの汚れを、高濃度のphで分解することができます。
アルカリ性洗剤…塩素系よりもややphが薄まったのがアルカリ性洗剤です。油汚れやこびりついた汚れに効果を発揮します。さらにphが薄い弱アルカリ性洗剤も売られていますが、アルカリ性洗剤を水で薄めることで同様の効果が発揮されるため、アルカリ性洗剤があれば問題ありません。
中性洗剤…phが大分薄まり、酸性とアルカリ性の中間となるph濃度の洗剤です。油汚れにも対応できますが、その特性は素材を痛めることのないマイルドさ。台所、浴槽用、窓ガラス用など多くの部分に使用できます。
クレンザー…ph的には弱アルカリ性の性質を持ちますが、研磨剤が含まれているため汚れをこすり落とすのに最適な洗剤となります。粉末クレンザーとクリームクレンザーが存在しますが、使いやすさからクリームクレンザーをおすすめします。

用途によってphの濃さを選択しよう

どの場所にどの洗剤を使うかは、ph濃度によって決められます。油汚れが多い台所であれば、油汚れに強いアルカリ性洗剤か中性洗剤。水あかなども同様なので、浴槽にもアルカリ系の洗剤が効果的です。カビを落とすには塩素系洗剤が最適ですが、他の場所にこの洗剤を利用すると、洗剤の効果が強すぎて素材を痛める恐れがあります。ガスレンジの焦げつきなどは、アルカリ系で落とすことも可能ですが、固まった汚れを溶かして落とすのは一苦労。クレンザーでこすり落としたほうが効果的となります。アルカリ濃度の高い洗剤で木材などを洗うと、洗剤の効果から変色などを起こすこともあるので、薄目の中性洗剤がおすすめとなります。
この4種類の洗剤で唯一対応できないのが、トイレの便器にこびりついた尿石や排泄物の汚れ。このような汚れを落とすには「酸性洗剤」が最適です。酸性洗剤は効果が強烈すぎて他の部分に使い回すことはできず、またトイレ内であっても床や壁に使用することはできません。便器の汚れは他の場所の汚れとも性質が異なるので、トイレ用洗剤だけは個別に用意する必要があります。ただし、中性洗剤を用いて便器の汚れを落とすことも可能です。汚れがひどくなった段階であれば、強烈な酸性洗剤に比べやや手間が増しますが、中性洗剤でこまめに清掃するのであれば、酸性洗剤を用意する必要もなくなるのです。


 

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